石油由来の燃料(灯油、軽油、A重油、C重油)、燃焼成分を含む液体、再生油に使用します。
オイルバーナは大別すると「圧力噴霧式」と「二流体噴霧式」があります。
圧力噴霧式は液体燃料を加圧しノズルから噴霧させ燃焼させるバーナです。
燃料の加圧方法はポンプ(ギヤポンプ、電磁ポンプ)、コンプレッサエア、自然流下があります。
二流体噴霧式は燃料の加圧以外に圧力を持つ空気、蒸気、その他ガスをノズル内に導入し噴霧します。
二流体の混合方式は内部混合と外部混合の二種類があります。
コロナ製二流体噴霧バーナは外部混合式です。
オイルバーナ に含まれる製品カテゴリ
ガンタイプオイルバーナ
JIS(日本工業規格)B8407に準拠したオイルバーナです。 圧力噴霧式バーナです。燃料を燃焼させる機器部品を1つのパッケージにしています。 ボイラ、温風機、低温乾燥機に多く使われています。 非鉄材料を構成部品に使用する割合が多いので、高い雰囲気温度には適しません。
油圧噴霧式オイルバーナ
液体燃料を加圧しノズルから噴霧させ燃焼させるバーナです。 燃料の加圧方法はポンプ(ギヤポンプ、電磁ポンプ)、コンプレッサエア、自然流下があります。 バーナヘッド、送風機、燃料ポンプ、燃焼制御装置が分離して設置される場合が多いです。 工業加熱用に開発設計されており材料は鋳鉄を多く使用しており耐熱性を考慮しています。
2流体噴霧式オイルバーナ(低圧噴霧式バーナ )
燃料は0.05MPa以下で供給します。 燃料の霧化に空気圧力を使用します。 ノズル穴径が大きいので詰りが少ない。粘度の高い燃料や不純物を含む燃料を使う場合に適しています。 空気圧力は5 kPa~10 kPaです。 コロナ型式はLP及びSLPです。 燃焼量は3ℓ~200ℓ/hをご用意しています。
2流体噴霧式オイルバーナ(高圧噴霧式バーナ )
燃料は0.4~0.7MPaで供給します。 燃料の霧化に空気圧力を使用します。 空気圧力は0.4~0.7MPaです。 コロナ型式はUMです。 UMシリーズは独自のノズル設計によってノズル内部で噴霧空気の速度が高くなり超音波を発生します。その超音波の振動により燃料の粒子粒径が均一化され非常に良好な燃焼を実現しています。 再生油やバイオマス燃料に最適です。 燃焼量は60ℓ~2600ℓ/hをご用意しています。
パッケージタイプバーナ
バーナ運転に必要な装置をバラバラに設置するのは手間だ、一つにまとめたい、そのような場合に どの種類のオイルバーナも運転に必要な機器部品を一体化したパッケージをご用意しております。 使用方法をご相談いただければ最適なパッケージでご使用いただけます。
セパレートタイプバーナ
設置場所が狭い、パッケージバーナだと大きくて取りつかない、燃料配管の取り回しに規制が有る等の場合、 どの種類のオイルバーナも運転に必要な機器部品をお使いの装置に合わせて構成部品を分離して設置出来ます。 使用方法をご相談いただければ最適なレイアウトで使用いただけます。
アルミ溶解炉用バーナ
MGシリーズ、SLPシリーズ、セパレートタイプバーナが適しています。 溶解炉の熱放射、熱伝導でバーナ自体の温度が使用限度を超えた高温になる場合があります。 バーナ取付フランジ部には想定される温度に対応可能な耐熱パッキンを挟む、電気部品の冷却を考慮する、送風機は非燃焼時でも連続運転する等の対策が必要です。 溶湯を浴びる場合があるのでバーナ上面に防湯板の設置もお勧めします。
非鉄金属及びガラス用バーナ
MGシリーズ、SLPシリーズ、UMシリーズ、セパレートタイプバーナが適しています。 炉の熱放射、熱伝導でバーナ自体の温度が使用限度を超えた高温になる場合があります。 バーナ取付フランジ部には想定される温度に対応可能な耐熱パッキンを挟む、電気部品の冷却を考慮する、送風機は非燃焼時でも連続運転する等の対策が必要です。
コーヒー焙煎機用バーナ
ガンタイプバーナがお使いいただけます。 雰囲気温度が電気部品の使用限度を超える場合があるので常温外気による換気を行ってください。 粉体や湿気がバーナ内部や電気部品に与える悪影響への対策も考慮してください。 焙煎の排気でバーナの外部露出部は燻されてしまうので定期的な清掃が安全な使用の為に必要です。 燃焼用空気の取入れは焙煎機設置場所以外から清浄空気をダクトで引き込むとトラブルが減少します。
フラットフレームバーナ
燃焼室寸法に規制が有る場合や加熱ワークに目視火炎が接触すると支障が出る恐れがある場合に使用するバーナです。 ノズル噴射角度、ブロアチューブの形状、運転条件、装置のバーナ取付内部の形状等の詳細をお打合せの上、製作します。 バーナ取付内部の形状=バーナタイルの施工が正しくない場合はフラットフレームは形成されません。